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犬の分離不安症となりやすい犬の特徴

いつでもどこでもついてきてくれて、愛情表現をしてくれる愛犬はとても可愛いものです。
しかし、可愛がりすぎることが原因で、飼い主の不在に耐えきれなくなってしまうことがあります。
それが、犬の心の病気で「分離不安症」と言います。

飼い主がそばから離れると、愛犬が過度に不安を感じて、吠え続けたりトイレを失敗したり、
物を壊したり自分自身を傷つけたりしてしまう「心の病気」のことです。

その原因を知ることで、予防や治療のお役に立てばと思いご紹介します。

分離不安を起こしてしまう原因

  • 引っ越し、家族構成の変化、留守番時間の増加などの生活環境の変化によるもの。
  • 散歩など飼い主とのコミュニケーション不足。
  • 虐待や放棄された経験によるもの。
  • 母犬や兄弟犬とすごす時間が短かった。
  • 加齢による感覚機能の衰え。

室内犬は分離不安になりやすい

室内犬は飼い主との関係が密接になりやすく、常に飼い主が視界にいるような環境だと、飼い主が少しでもその場から離れると、不安を感じてしまい「分離不安」に陥りやすいようです。

さらに、1〜2歳ごろは、犬が心身ともに成熟するころなので、
「分離不安」に注意したい時期でもあります。

愛犬が1頭で過ごす時間を作ったりして、自立心を芽生えさせて予防しましょう。

加齢により、耳が遠くなったり、視力が低下し初めてくる7歳以降の犬も注意が必要です。

寂しがりとの違いは

「寂しがり」と「分離不安」の違いは、飼い主の姿が見えなくなってから30分後ぐらいの行動に現れる傾向があるようです。

「寂しがり」の場合は、飼い主が出かける時に吠えていても、その後はすぐにおとなしくなり、帰宅を察知するとまた吠え出すというパターンですが、「分離不安」の場合は、飼い主の姿が見えなくなるとすぐに不安な気持ちになり、大体30分後にはその不安がピークに達してしまうようです。

留守番時のペットカメラなどで観察できる場合は、最初の30分に注目してみると、「分離不安」かどうか判断できます。

犬の分離不安症と思われる主な症状

  • 普段飼い主と一緒にいるときはあまり吠えないのに、留守番中に吠え続けている。
  • トイレのしつけはできているのに、留守番中は失敗してしまう。
  • 留守番中に破壊行動を起こしてしまう。
  • 下痢をしてしまう。
  • 嘔吐をしてしまう。
  • 飼い主の外出を察知して震えている場合、もしくは留守番中に震えている。
  • 不安な気持ちから体をこわばらせて、硬直してしまう。
  • 自分の足先を仕切りになめる。
  • 用意しておいた、ご飯やおやつを全く食べていない。

上記が主な症状ですが、その行動があるからといって決め付けられません。
よく観察して状況に応じて、ドッグトレーナーや獣医さんに相談することをおすすめします。

犬が分離不安症になってしまった時の対処方法

体調の変化がなく、軽度な場合は飼い主の対応で改善される場合もありますが、
基本的には、ドッグトレーナーや獣医さんの指示に従って対応してください。

まとめ

心の不安が体の不調にまで発展しますので、できるだけ、留守番中に犬が寂しくならないように、お気に入りのおもちゃを用意してあげたり、テレビやラジオをつけておいたり、飼い主のニオイがする洋服や毛布を与えて安心感を得られるようにしてあげましょう。

サプリメントやリラックスできる音楽が、犬用として販売されていますので、気になる方はチェックしてみるのもおすすめです。

犬は愛情深い生き物ですが、飼い主と依存関係になってしまうと自立できなくなってしまいます。
適度な距離感を保ち、お互いの生活を良好に築いていきましょう。🐾